平成29年予算委員会 高橋発言( 3月 7日)

子どもの虐待・貧困対策

 

○高橋佳代子委員  今、高野区長から大変すばらしい御決意もお聞きしまして、本当にこれまでここまで拡大してきたというのは、ひとえに高野区長の本当に決意があったからではないかなと思います。引き続きこの取り組み進めていただきたいと思いますし、私どもも全力で応援をさせていただきたいと思います。

 次に、子どもの虐待・貧困対策についてお伺いをいたします。平成29年度予算案重点事業の冊子の22ページを見ますと、子どもの虐待・貧困対策として10の事業が挙げられております。児童虐待の相談・通告件数についてはもう全国的にも増加傾向でありまして、区の中でも同じような実態でございます。より地域のきめ細やかな対応が今後求められているところでございますが、本区では長崎健康相談所の改築工事にあわせて、平成33年度に向け、児童相談所の開設を目指すとなってございます。これまでの長崎健康相談所の機能がどうなるのか、また児童相談所や一時保護所の施設の性質上、地域の皆様方の御理解と、また今後の丁寧な御説明は欠かすことができないと思ってございますが、現在の状況はどのようになっているのでしょうか。

 

○荒井長崎健康相談所長  長崎健康相談所の改築工事について御説明いたします。長崎健康相談所の老朽化に伴い、西部の子ども家庭支援センター等との複合施設になる計画がございましたけれども、その後、児童福祉法の改正を受けて児童相談所が都から区へ移管される予定となったこともあって、新たに児童相談所、一時保護所を併設した施設として改築工事を行うことになりました。この件につきましては、昨年の秋より話を詰めてまいりまして、年末に地区の住民への説明会も済んでおります。

 今般の改築工事ですけれども、長崎健康相談所としての機能はそのまま維持する予定でおります。ただ、同じ施設の中に児童相談所と一時保護所が入ることになりまして、今までよりも、母子保健部門と子育て支援部門との連携の強化が図れるのではないかと考えております。

 

○金子子ども家庭部長  説明が今あったということで、ちょっと若干だけ補足いたします。答弁のとおりなんですが。当日、児童相談所、あるいは一時保護所ということで、ある意味ちょっと特殊な部分もありますけれども、特にそれについての懸念であるとか、反対であるとかいうお話はありませんでした。通常、建てかえがありますので、近隣の方との建築調整的なことはいろいろ課題があるなという感想を持ちました。今後も、1回で終わりということではないので、着手していくに当たりまして、内容についてもたくさん御理解をいただかないと、一時保護所の後の社会的養護の問題もございますので、ぜひとも御理解をいただくように努めてまいりたいと思っております。

 

○高橋佳代子委員  また、児童虐待対応強化事業というのも掲げられておりまして、児童虐待対策のコーディネーターや児童虐待対応協力員、非常勤弁護士の配置が挙げられておりますけれども、児童虐待の対応力強化ということで、これらの方々を使ってどのような効果を上げられようとしているのか、それをちょっと具体的にお話しいただければと思います。

 

○金子子ども家庭部長  児童虐待対応力強化事業の御指摘でございます。3点挙げさせていただいておりまして、まずコーディネーターを配置するということですが、これはふやしていくということでございます。何分にも、うちのセンターで対応している、いわゆる虐待の対応件数も、600件台から2月末でも700件、恐らくもっと超えるだろうと増加をしている関係がありますので、これは何分にもとにかくマンパワーが必要ということで配置を求めてまいりました。

 それから、2点目に対応協力員ということで、これも重複的に、重篤化の傾向に対応するために対応すると。非常勤の配置ですけれども。それから、本区の場合、今までもセンターの関係では非常に弁護士さんと友好に関係をしていただきまして、助けていただいておりますが、そのうち非常勤弁護士ということで、正式に配置もお願いする中で法的な面での強化も図りたいということでございます。

 

○高橋佳代子委員  非常に問題が複雑化しているという現実があるかと思います。非常にやはり専門の、そういう意味では職員の力が非常に重要であると。これまで児童相談所が担ってきた役割と今までの豊島区の役割、これをすべて今度は区が担っていくということでありますので、やはりこの職員の力といいますか、力量が子どもたちの命に直結していくということが今後あり得る。そう思うと、やはり職員のそういった皆様の力の強化といいますか、人材育成、これはもう本当に大きな課題というか、今後力を入れて取り組まなければならないと思いますが、これについてもお伺いをしたいと思います。

 

○金子子ども家庭部長  全く御指摘のとおりでございます。冒頭でいわゆるハード整備については何とかめどがついてきたかなと。各区それぞれ苦労しながらやっておりますけれども、何分にも共通しているのは人材育成でございます。うちの区の場合は大きさ的に小規模な部類には属するかとは思いますけれども、それでも相当なプロフェッショナルを用意しないといけないと。これまでも御説明したりしておりますけれども、コーディネーターにも児童相談所の既にOB、それから警視庁のOB、それから心理職も採用しております。それだけでなく本区の一般職員を東京都の児童相談所に既に何名か派遣して、3、4人はもうそのOBがセンターで働いております。当然ながら、今度、児童相談所つくるに当たっては、そういう人材の中で対応を図っていくということになろうかと思っております。

 今後も、ちょっと東京都との調整に今入っておりますけれども、もっとより多くの職員派遣、新年度では一応係長を含め3名を3倍増で一応考えております。なかなか受け入れるほうも大変なようですけれども、東京都全体の中で児相として受け入れるというお話がありましたので、新宿に限らず派遣をして経験を積み、その日に備えたいと考えております。

 

○高橋佳代子委員  ぜひ期待をしたいと思います。同じページに、ひとり親家庭に対する支援のことについて、これまで私ども公明党も取り上げてまいりましたけれども、特に生活面での支援を含む学習支援についてということについては、子どもたちが希望を持って自分の力で未来を切り開いていくということについて、非常に重要であると認識をしております。

 同じページに、ひとり親家庭の子どもに対する学習支援事業というのが掲載をされておりますけれども、教室型、訪問型、実施をされているということでございますが、これまでの成果とまた新年度の取り組みについてお伺いをしたいと思います。

 

○金子子ども家庭部長  今年度から始めているということで、それを引き続き拡充する形で平成29年度新規としておりますけれども、平成28年度始めるに当たりまして、私も現場行きまして、どう教室型をやるのかなと見てまいりました。さまざまお子様の、最初のうちは父兄とともに来ていただくような形をとって始めました。そういう中で段々、我々のほうとしては学習支援という名前がついておりますけれども、いわゆる成績をただ上げるということ、あるいは受験をするということのみにシフトすることなく、生活全般についていろいろなお話を伺いながら、それもあってちょっとまず最初だけは父兄の方も一緒に来てくださいという形にさせていただきました。

 そういう中でだんだんわかってきたことは、訪問型のほうはやはり、おいでと言ってもなかなか最初は行きませんという形のお子さんについても、訪問を重ねる中でだんだんと心が打ち解けてきて、最初は訪問型でしたけれども、今は教室型、いわゆる集団でやっているほうにも来るようになったお子さんがいたり、それから私が見ている中でもありましたけれども、集団の中でも、友達連れてきたよということで、やはりちょっと困難を抱えていたりという部分については、友達同士でやはりわかっている部分があるんですね。そういうお子さん同士が連れ立ってそういうところへ来てくれて、一緒に御飯なんかも食べながら学習するという形で、非常に全般についての取り組みとしての成果が出ているかなと考えております。

 

○高橋佳代子委員  枠が結構、訪問型なんかは限られているんですけれども、やはり家庭が抱える問題が複雑化している中で、特に教室型に通って来られないような子どもたちが、もしかするとこの枠以上にいらっしゃるかもしれない。そういう場合は柔軟にぜひ対応していただきたいなとお願いをいたします。