令和元年決算委員会10月18日文化商工・教育費高橋議員

子どもの権利推進・母子手帳に児童憲章

○高橋佳代子委員

私からは、子どもの権利推進事業について、まずお伺いをいたします。

平成30年度は格段に、30年度から予算をやっとつけていただきまして、さまざまな事業が動き出しました。条例普及リーフレット作成と書いてございますけれども、これは具体的にどのように活用されたのか、まず、お伺いします。

○小澤子ども若者課長  リーフレットについてですが、一般用と中学生用を作成いたしまして、一般用につきましては、30年度末につくりましたものを31年度に民生委員さんや区政連絡会等で一般用は配らせていただいております。また、中学生用については、各中学校、4月始まった段階で配らせていただいております。

○高橋佳代子委員  多分使い方は今までと同じというような感じの御答弁だと思いますけども、私は、先日、日本人として初めて国連子ども権利委員会の委員になられた大谷美紀子弁護士とお会いをしてまいりました。そのときに、大谷先生が子どもの人権とは4つあると。1つは生きること、2つ目に差別されない権利、3つ目は子どもの最善の利益の原則、4つ目は子どもが意見を聞かれる権利、この4つであるというふうにおっしゃっていました。特に乳幼児期の子どもは、言葉にならない表現方法で自分の気持ちや考えを伝えていると。それゆえに、耳を澄ませて感覚を研ぎ澄ませて、子どもの発達について知識を持って、子どもが伝えたいことや子どもを理解するということが、私たち大人に必要であるというふうにおっしゃっていたのが、私はとても心に残っております。

そのような意味からも、これは提案でございますけれども、ぜひ豊島区には子どもに関する権利条例がございます、権利に関する条例ですね。これを生涯手元に置く母子手帳、これにぜひ児童憲章とともに掲載をしていただきたいと提案をいたしますが、お考えを伺います。

○小澤子ども若者課長  母子手帳に掲載することについても、昨年度検討させていただきました。ただ、今豊島区で使っている母子手帳が、フォーマットがちょっと決まっているということで、すぐには対応することができました。そのかわりに、子どもが生まれたときにお配りする子育てハンドブックのほうに子どもの権利に関する条例を載せさせていただいております。

○高橋佳代子委員  ハンドブックは、多分子どもが途中で大きくなる過程に、もしかしたら紛失するおそれがある。母子手帳は全ての病気とか、予防接種の略歴とか全部残るので、お母さんは絶対、私もいまだに4冊手元にありますけど、そういう感じなんです。なので、やはり、ぜひこれは母子手帳に載せるということを前提に御検討をまたさらにいただきたいと思います。

また、本区では、以前、子ども議会が行われていました。2年間だけでしたけれども。現在は、区長とティータイムというような事業に変わっています。以前は子ども議会で、結構おもしろくて、池袋駅構内に足湯をつくってほしいとか、結構斬新な意見がたくさん子どもたちから出て、すごいなと思った記憶があるんですけども、本当に子どもたちからの自由な提案、区に対する提案を大人側の理事者が必死になって答弁しているという、それが私も忘れられないんですけども、この子どもの権利に関する条例には、子どもの意見表明、これもしっかりしてもらうという、そういった権利があるというふうに言及をされているところですけども、新しい議場もせっかくあって、大人の会合だけに使うのではなく、ぜひこういった子どもたちも議場で発言をできる場をというふうな思いで、この子ども議会、ぜひ復活をさせていただけないかなと思うのですが、いかがでしょうか。

○小澤子ども若者課長  委員おっしゃるとおり、平成19年、20年度に子ども議会として、正式名称は区長と夢会議という名称だったのですが、子どもが子ども議員となって議場で発表するという機会を2年間継続しておりました。子どもの意見表明の仕方についてですが、本当に議場で、新しい議場で発表するということも一つの方法だと思いますし、ただ、皆さんの前で発表するということが子どもにとってかえってプレッシャーになるのではないかという御意見もありました。今後どのような子どもの意見表明の場を検討していくかということを検討していきたいと思っております。

○高橋佳代子委員  それも大人の目線ではなく、子どもの立場に立って、ちょっと考えていただきたいなというふうに思います。

 

一時保育・老朽保育園・安全

○高橋佳代子委員 次に、保育についてお伺いをいたします。

待機児童対策、これまで非常に取り組んでいただきまして、本年は16人という、杉並区だけがゼロだったんですか、そのような23区の状況になってございます。いろいろ保育事業はたくさんあるんですけども、まず一時保育、これは全体で年間、資料を見ますと、延べ4万7,382人利用されているということで、1日66人枠があるんですけれども、これで充足をしているのか、断った例はないのか、まずお伺いをいたしたいと思います。

○時田子育て支援課長  一時保育につきましては、東西の子ども家庭支援センターで平日1日8時間、10人枠で設けてございます。昨年度のちょっと利用状況でございますが、東西合わせて4,863件、時間数に直しますと2万4,850時間で、いわゆる利用率につきましては63.7%でございます。かなり申し込みの段階で、申し込みが殺到するということで、かなり使いたい時間が重なるというところもございます。また、直前になってキャンセルということもありまして、きちんとニーズに応えられているかというと、十分なところはございます。

○高橋佳代子委員  理由について見ると、1番は仕事なんですけど、2番は通院というふうに書いてあります。やはりお母さんの健康が非常に大事でありまして、熱を出しても預かってくれる人がいないので、病院へ行けないというような御意見も昔からいただいていますので、確かに時間が重なるのかもしれないですけど、そういった臨機応変に使えるような、前日言わないとだめとか、朝あいていたら受けますとか、いろいろあるんですけども、もうちょっと柔軟に使えるように、ぜひしていただきたいと思います。

あと、私が45年前に卒園をした高南保育園、大変老朽化しておりまして、区内に二、三、大変な老朽化の保育園があるんですけども、この建てかえについてはいかがお考えですか。

○木山保育課長  御指摘のとおり、築50年を超えているような古い保育園でございます。大規模改修については、計画的に行っておりまして、あと、そういった古い保育園でも定期的に内装ですとか、外壁とか、工事はしているところですが、今のところ、ちょっと建てかえの計画はございません。やはり、その間に別の場所を確保しないといけないというところが課題かなと思っております。

○高橋佳代子委員  私がこれ、たしか何年か前にやったときに、水島さんは、必ず何とかしますといっていなくなってしまったんです。ぜひ御検討をよろしくお願いいたします。

園庭のない保育園の遊び場についても、さまざま課題がございます。旧朝日中学校跡地にあったにしすがも創造舎は、近隣の園庭のない保育園にとっては大変よい遊び場でございました。巣鴨北中学校の改築のために仮校舎として使用が始まりまして、園児の遊び場としては利用ができなくなりました。近隣の園庭のない保育園からは、次の利用が決まるまででも遊び場として、ぜひ復活をさせてもらいたい、このような要望が出ておりますが、いかがでしょうか。

○樋口保育政策担当課長  私どものところにもこれまで使っていた保育園からそのような声を聞いております。教育委員会とも協議させていただきまして、今月7日から時間はとても限定されているんですけども、シルバー人材センターが管理をしているということで、そのシルバーさんがいる時間ということでの利用なんですけれども、月曜日が8時から11時半まで、火曜から土曜日は8時から10時半までの間にお散歩に使わせていただいているところでございます。

○高橋佳代子委員  使わせていただいているということで、ぜひ次の利用が決まるまで、引き続きよろしくお願いいたします。

 

園外の保育の安全マニュアル、私立園

○高橋佳代子委員 また、園庭のない保育園にとっては、近隣の公園、これは本当に日々の遊び場所でございます。園外の保育の安全性の確保については、警察等と安全対策を進める等の御答弁もいただいておりますけども、現在の状況はいかがでしょうか。

○木山保育課長  国のほうからも、ちょっと5月ごろのいろいろな事件があったこともありまして、関係者が集まって点検をするようにと言われているところです。今まだ全部は終わってないんですけれども、道路関係のところとか、あと、警察の方にも入っていただいて、あと、保育課と各園ということで、安全の点検を行っているところでございます。

○高橋佳代子委員  まだ点検を行っている最中でよろしいんですか。

○樋口保育政策担当課長  危険箇所を各施設のほうから上げられておりまして、それが500カ所ぐらいございまして、今それを一つ一つ点検をしておりまして、これには今、保育課長も答弁申し上げましたけれども、施設のほうも立ち合ってやっているものですから、少し時間がかかっております。

○高橋佳代子委員  あとは、私立園にも安全対策のマニュアル、園外保育のがあるようなことで、以前御答弁いただきましたけど、区が指導検査をそれぞれの私立園で行われて、区立保育園のマニュアルを共有するようなお話も以前伺っておりますけども、これも現在の状況はいかがでしょうか。

○樋口保育政策担当課長  まだ共有できるようなレベルのマニュアルはできておりません。しかしながら、指導検査の折には各園がつくっている、つくっていなければいけないマニュアルについてを提出させて、中身を確認している、そういうことになっております。

○高橋佳代子委員  やっぱり私立だと、温度差があるというか、中身がそれぞれ違うかと思います。そういう意味では、区がここまでのマニュアルが必要だよというような見本をやっぱりしっかりつくるべきだと思いますので、その点、重ねてお願いします。答弁はいいです。

次、行きます。次、ちょっと細かいんですけども、遠足についてお伺いします。現在は、10数年前に比べると回数が減っているように私は感じておりますが、入園料と交通費がそれぞれ決められているようで、現在は割といろんな事故もあって、近場で園外保育というか、遠足をされる園が多いというふうに聞いております。最近、近場のため、交通費は安いけれども、交通費は少し余っているんだけど、入園費に決してプラスすることができないというような何か取り決めで、現場としては、できれば入園料が少しでも交通費からプラスができれば、いろんなところに入れるという、もうちょっとそこを柔軟にできないかというようなことの声も出ているんですけども、その点はいかがですか。

○木山保育課長  公立につきましては、園外保育については、各園にそれぞれ園配当ということで渡しておりまして、その範囲の中でやっていただいておりますが、交通費がちょっと、と入園料が役務費と使用料ということで、役所的ではあるんですけれども、それはそれとして、交通費が余ったからといって、入園料で使うとかということがなかなか簡単にはできないような仕組みになっていますので、ちょっと使い勝手が悪いというのは確かにそのとおりなんですけれども、実際に、でも、執行の状況を見てみますと、交通費にしても、入園料にしても、各園で、執行残で残っておりますので、その辺は改めてちょっとそもそもそういうことができないから近場にしか行かないということももちろんあると思いますけれども、計画の段階から少しこちらのほうに御相談いただくなりして、なるべく使いやすいようなやり方を今後考えていきたいと思います。

○高橋佳代子委員  ぜひ現場の声を聞いてみてください。今そういう取り決めだから、多分そういう残が残っている状況なんだと思うんですけど、これまた、いろいろ、そこを柔軟にできるようになると、全体として幾らという取り決めになると、大分変わってくるんじゃないかなと。今まで行けなかったところも行けるんじゃないかなって、そういうふうに思いますので、ぜひ御検討をよろしくお願いを申し上げます。

 

いじめ防止対策・教職員同士のいじめ

○高橋佳代子委員 次に、いじめ防止対策推進事業についてお伺いします。

昨日の夕方のニュースで、文部科学省の問題行動、不登校調査の結果が発表されました。大変ショッキングな結果でありまして、全国のいじめは年間約54万4,000件で過去最多、そのうち認知は8割で、また、小・中・高生の自殺者が332人という結果でございます、報道がございました。大変な非常事態であると私は思っておりますが、本区のいじめの状況について、まずお伺いをしたいと思います。

○佐藤指導課長  文部科学省で提示された数字と同じ傾向にございまして、件数というところでいうならば、増加の結構にあることは変わりありません。ただ、認知件数というところは、件数が上がるということは、子どもの小さなトラブルも含めて、これをいじめと認知して、それをどう対応していくかということ、学校が行動をとっているというふうに教育委員会はしては把握しておりまして、これが命をみずから絶つような重大な事態にならないように、学校と一体となっていじめの対策に励んでいるところです。

○佐藤指導課長  年に2回、3年生以上に学校で取り組んでいるところでございます。子どもの意識調査、子どもが学校にいるときに、学級が、ある意味、家庭と同じように居場所になりますので、そこの居場所の中で居心地がいいかどうかということを問う質問があって、その中で子どもたちに回答してもらうということです。分布図があって、やっぱり特異な位置で示す、行動を示すお子さんに対しては、そこがはっきりと分析されて、私どものほうに戻ってきますし、学校のほうにも戻ってきています。学校は年度の初めにそれをやりまして、まず学級づくりのところで、しっかりと一人一人の子どもたちの困り感を理解した上で、学級づくりに学校としては励み、また、年度の途中でそれをしっかりと取り組んだことが、その子どもたちの困り感が解消されたかというところの把握するためにも、年2回実施しているという状況でございます。

○高橋佳代子委員  いじめというのは、やはり未然防止と早期発見で、早期対応、これが、やはり大原則だと思いますけれども、これについてのどのように取り組んでいらっしゃるかお聞かせください。

○佐藤指導課長  委員のおっしゃるとおりでございまして、いじめの早期対応よりも、まずは子どもたちの中にいじめを発生させない、未然防止が大切というふうに教育委員会としては認識しております。各学校においては、そのいじめを発生させないように管理職がみずから学校における方針を立てた後、先ほどのhyper-QUのお話もさせていただいたところではございますが、子どもの意識を見たり、それから、具体的に道徳の授業などを使って、いじめの行為はあってはならないということを確認したり、それから、スクールカウンセラーによる全員面接等で子どもの気持ちを理解するというような取り組みをしているところでございます。

○高橋佳代子委員  いじめの中でも重大事案と言われるような重いもの、これに対しても区内でちょっと見られるのか、もし見られるならどういう対応をされているのかをお伺いします。

○佐藤指導課長  重大事案と言われる、定義されるものについては、区の教育委員会としては今のところ把握はしておりません。実数としては上がってないということです。

ただ、これは上がっていないから、私たちが把握していないから重大事態がないというふうに捉えるのではなく、子どもたちの中では小さないじめも一人一人の子どもにとってみると、大きなやっぱり心の痛みでございますので、そこを学校と一緒になって捉えているという状況でございます。文部科学省の言っている重大事態ということは、本区としてはございません。

○高橋佳代子委員  あと、教職員同士のいじめのこの共有、情報共有、これが非常に大事になってくる。ある一定の先生だけが知っていて、ほかの人は全然知らずに、トータルで、チームでどうにか全て学校を変えていこうと動けばどうにかなるのに、一人で悩んでいるような担任の先生がいたり、そこら辺は、今はどのようになっていますか。

○佐藤指導課長  これも委員のおっしゃるとおりでございまして、子どもたちのいじめを発見するのはアンケートであったり、担任の先生が発見したり、子どもがみずから申し出が、訴えたりということで、いじめはわかるわけですが、それを担任が抱えることがないように、学校は組織的な対応をするということで、まず学校の中に、学校のいじめ対策委員会というのを区内の学校全てに設置をしております。その中で、情報共有をしたうち、解決策を校長のリーダーシップのもとに解決策を練って対応で、役割分担をしながら、例えばスクールカウンセラーさんが子どもの心のケアをするといったような役割分担をしながら解決に向かっているところでございます。

○高橋佳代子委員  全ては教員の能力向上といいますか、指導力の向上、これにかかっているなと思いますので、最後に、その御答弁をいただいて、私の質問を終わります。

○三田教育長  いじめは出さないということがやっぱり一番大事だと思います。今回も条例の改正を提出させていただいておりますけれども、まさに、そういうことを趣旨にして、早期発見、早期対応ということで、重大事態に至らないような努力をしながらも、重大事態に至ったときでもしっかりと対応していくという姿勢を固めてやってまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。