平成15年 決算特別委員会
2003年10月15日
一人暮らし高齢者の見守り・支えあいネットワーク事業の更なる推進を
高橋佳代子委員
次に、生き生き活動の促進と支えあいネットワークづくりについてお伺いをいたします。成果表の62ページの方に本年1月の高齢者実態調査、これが掲載をされております。独居世帯4千859世帯、高齢者のみの世帯が1千536世帯、それに対しての見守り活動の状況が非常に低いということが非常に目についたわけでございますが、これはどのような理由からなのかお伺いをしたいと思います。
岡本高齢者福祉課長
まず、見守り・支えあいネットワークの状況でございますけれども、現在、75歳以上の方を対象といたしておりまして、住民基本台帳上おひとり暮らしあるいは高齢者のみの世帯の方を実態調査をいたしまして、その中でご希望される方を見守りの希望者といたしまして、協力員の方は区民の方、あるいは区民の方ですけれども地域の方でやっていただける方に登録をいただきましてお互いに相互をコーディネートしてやっているという状況でございまして、成果報告の62ページに書いてございますような、この人数は15年1月末現在の人数でございまして、直近の数を申し上げますと、本日の10月15日号の広報としまに「ひとり暮らしでも高齢者だけでも安心して暮らせる街に」ということで掲載をいたしておりますが、この時点ですと現在は170名前後の方がサービスを受けておる状態でございます。協力員も168名おられます。これは7月末現在でございます。確かに委員がおっしゃいますように、なかなか対象者が伸びていないという状況がございます。私どもの方でこの方は必要ではないかという方にお勧めしたり実際しておりますけれども、なかなか地域で施設とか、あるいは実際のサービス、車で送迎するとかいうような目に見えるサービスではない関係で、なかなか浸透していないという状況がございます。私どもの方は周知をまず徹底しなければいけないということで、今回、広報に載せたということもございますが、さらに町会あるいは民生委員さんの方を通じまして、その辺は徹底していきたいというふうに思っております。
高橋佳代子委員
やはりお元気な高齢者の方が非常に多いので、私は必要ないという方も中にはいらっしゃるんだと思いますけれども、やはりいつどうなるかといいますか、本当にたまにニュースでおひとり暮らしの高齢者の方が部屋の中で亡くなられてしまっているとかというニュースをよく耳にしますけれども、そういったことがないように、やはり地域でといいますか、人のつながりで支えていくことが非常に必要ではないかなというふうに思います。また、これから本格的な高齢化社会を迎えるに当たって、やはりこういう支援体制というのは非常に強化をしていかなければいけないというふうに思っております。そもそもこの事業はボランティアの協働ということで始められたものというふうに伺っておりますけれども、協力員がなかなか集まらないといった現状があるのでしょうか。ちょっとお伺いをしたいと思います。
岡本高齢者福祉課長
協力員の方ですけれども、今までですと、この見守りネットワークの協議会が町会連合会あるいは民生委員協議会、あるいはもっと大きな範囲での商店街とか、あるいは公的な機関の消防署等、役所の関係とかという関係で成り立っておりますけれども、協力員の方の募集の方法でございますけれども、今まで町会あるいは民生委員さん等を通じて地域の方の口伝というか、そういう方法をとっておりました。ここへ来まして、昨年の後期からですけれども、公にやはり載せた方がいいのではないかということで、昨年度広報に1回載せまして、今回、大分紙面を取りまして徹底をいたしておるところでございますけれども、やはり本当に委員おっしゃいますように、区民との協働を今後、高齢化社会がますます進展しまして、豊島区はひとり暮らしの方が高齢者人口に占める割合が23区の中で一番高い区でございます。ですので、この事業につきましては、もっと私どもも力を入れて、地域の方々にまだ周知が徹底されていないために、協力員としてやりたい、あるいはやってくださるという方がおられるのではないかというふうに思っておりますので、その辺につきましては、あらゆる努力をしましてやっていきたいというふうに思っております。
高橋佳代子委員
今、これからご努力をしていただけるということでありますけれども、また、先日、新聞にも豊島区がNPOと連携して協働事業を推進していくということが報道をされておりましたけれども、この支えあいネットワークづくり、例えば区としてNPOの力をそこに導入していくというお考えはございますか。お伺いをいたします。
岡本高齢者福祉課長
現時点ではNPOを導入するというのは考えてはございませんけれども、先々の構想といたしまして、区民広場構想もございますので、先々の話としては小さな範囲での見守りではなく、もっと大きな区民の方あるいは大きな関係者の方々に支え合っていただくという視点では、NPOの方にもお願いするというような方向は考えていきたいというふうに思っております。
高橋佳代子委員
これからどんどん増加していく傾向にあると思いますので、やはり高齢者の方々が安心して暮らせるという、そういう支えあいのネットワークをさらに強化していただきたいというふうに思います。