平成15年 決算特別委員会
2003年10月15日
新生児聴覚検査のモデル事業
高橋佳代子委員
次に、新生児聴覚検査のモデル事業についてお伺いをいたします。これは本年1月1日より開始をされました事業でございますけれども、私ども公明党が推進し、私も子供を持つ母親としてこの署名運動を区内で展開してきた一人でございます。また、このモデル事業決定につきましては、前池袋保健所長の澤先生のご尽力の賜物とこの場で心より感謝を申し上げたいと思います。そこでお伺いをしますが、成果報告の中に再検査5件ということが載っておりますが、この5件、その後どうなったのかお伺いをいたします。
望月健康推進課長
再検査の5件のその後でございますが、全員異常なしという結果が出ております。
高橋佳代子委員
それは本当に何よりだと思います。この事業に関しましては、障害の発見後の支援体制、これが非常に大きなポイントになってくると思うのですが、本区としてはどのような支援体制づくりをされているのか、お伺いをしたいと思います。
望月健康推進課長
全く委員のご指摘のとおり、この事業は単に聴覚障害のスクリーニングではございませんので、その後の支援体制というものが極めて重要になってきてございます。本区における支援体制でございますが、基本的には最初の1回目の検査で要再検査になった場合でございますが、これは直ちに再検査できる医療機関に紹介すると同時に、あと保健所の保健士等によります精神的なサポートを実施すると同時に、あと、再検査でも不幸にも要精密検査となった場合には、例えば区内の大塚聾学校とか、あと専門の医療機関の方に紹介するという、そういう体制をとってございます。
高橋佳代子委員
今のお答えを聞きまして、実際、本区におきましてそのような障害の方がまだ幸いに発見されておりませんので、これから本当に具体的にそうなった場合にどうなるのかという部分で非常に不安な思いがあったので今お聞きしたんですけれども、聴覚障害と診断されると、やはり今言われたように、医師と言語聴覚訓練士、また聾教諭などが早期に療育していく必要があると思いますし、また、障害児の両親に関しましては、非常にカウンセラーや精神科医のメンタルな部分でのケアが必要になってくると思いますので、そこら辺は丁寧にしっかりと体制を引いていただきたいということをここで切に要望をさせていただきます。
老人定期検診の充実について
高橋佳代子委員
続きまして、豊島区で行われている老人定期検診の実態についてお伺いをしたいと思います。本区においては9月、10月とこの2カ月に集中して行われているようですけれども、一般の検診は12カ月に分かれて行われているかと思いますけれども、この老人定期検診については、どうしてこの2カ月に集中をされているのかということをまずお伺いをしたいと思います。
鈴木地域保健課長
各検診事業につきましては、今ご指摘のとおり、一定の期間を定めまして実施をしているところでございます。高齢者検診につきましては期間を限ってやっておりますけれども、一部がん検診につきましては通年のものもございます。理由といたしましては、はっきりしたこれだという理由は実はございませんけれども、いわゆる受け入れ態勢の問題、それから事務的な手続の問題、こういったものが理由となりまして期間を限っているという現状にございます。
高橋佳代子委員
具体的に何人ぐらいが受診をされていますか。お伺いします。
鈴木地域保健課長
昨年度、約2万7千人の方が受診をされております。
高橋佳代子委員
他区の実態、これはどのようになっているのかお伺いをいたします。
鈴木地域保健課長
いわゆる実施期間のお尋ねかと思いますけれども、これは区によってまちまちでございます。ただ、本区と同様、一定の期間を定めまして実施している区が数的には多くなっております。それ以外に例えばお誕生の月、例えば6月生まれの方は6月1カ月間を検診の時期というふうに限っている区等々もございます。
高橋佳代子委員
各病院や医師によって検診の混みぐあいというのは非常に違うのかとは思いますけれども、ある地域でこの2カ月間、非常に大変に混み合って一般受診の方とか病人の方とかが大変待たされて困るという、こういうお声をちょうだいをしております。また、対応している医師も非常に目まぐるしいということでございました。そのような例えば苦情といいますか、区民の声が入っていますでしょうか、お耳に。お伺いをします。
鈴木地域保健課長
ただいまご指摘いただいたような意見、少数でございますけれども、私が承知しているところでは1件ございました。恐らくいろいろ検診を受けていただいている区内の医院がございますけれども、恐らくかなり患者さんの多い医院だろうというふうに考えております。
高橋佳代子委員
また、本区は他区に比べてどちらかと言えば病院の数も多いというふうに伺っておりますけれども、確かに今言われたように、混んでいるケースが少ないというところもあるかと思います。しかし、だからといって、このままその混みあうというケースを放置してよいということではなくて、この点につきまして、先程言われましたような、例えばお誕生日月みたいな感じで1年を通してばらけるといいますか、そういったことをお考えになることがあるかちょっとお伺いをします。
鈴木地域保健課長
まだ今後こうしたいというところまでは固まっておりませんけれども、やはり現状、集中するところを何とか平準化したいという希望はもちろん持っております。ただ、これもいわゆる受託していただいている医療機関等との調整等もございますので、今後、いくつかの案をつくりまして検討してまいりたいなというふうに考えております。
高橋佳代子委員
よい方法で考慮をしていただき、また改善をされるように強く要望しておきます。