平成15年 決算特別委員会
2003年10月15日
身体障害者補助犬法など福祉のまちづくり普及推進事業の推進
高橋佳代子委員
福祉のまちづくり普及推進事業経費についてお伺いいたします。
これは区内全体のバリアフリー状況調査を実施し、新たな福祉のまちづくりガイドマップを作成したものでありますが、成果報告に3千部ということで、それに対して委託料として997万5千円、約1千万弱のお金が支出されているんですけれども、これは単純に考えまして非常に高額のように思われますが、内容はどのようになっているかお伺いをいたします。
永田管理調整課長
委員おっしゃられたとおり、これは3千部つくっておりますが、これは調査委託すべてを含めましての費用でございまして、これは緊急地域雇用特別補助金を使ってほとんど一般財源は使わなかったんですけれども、実地の調査ですとか、それから、これは池袋駅の周辺の重点調査ということで、池袋駅構内ですとか周りの調査もいたしまして、それをすべて含めて約997万5千円ということでございます。
高橋佳代子委員
3千部つくられたということなんですけれども、この配布先はどのようになっているかお伺いをしたいと思います。
永田管理調整課長
これにつきましては、関係する区役所の窓口、保健福祉センターですとか身障センター、それから障害者福祉課、管理調整課等の窓口に置きますとともに、主だった障害者団体等を通しまして配布しております。それから、これについてほぼ同じ情報をホームページに載せておりますので、そちらの方からインターネット等を使いまして検索できるようになっております。
高橋佳代子委員
福祉のまちづくりということを違った観点から今度お伺いをしたいと思いますが、我が党が強力に推進してきた昨年5月に成立した身体障害者補助犬法、これが今月1日から完全施行され、身体障害者の自立と社会参加の拡大に大きな期待が寄せられているところであります。盲導犬や介助犬を公共的な施設に同伴できるように定めた同法が昨年10月に一部施行されて以降、公共施設、さらに公共交通機関での補助犬の同伴利用は拒否をすることが禁じられております。また今月からは多くの人が出入するホテルやデパート、飲食店などにもこの補助犬の同伴を受け入れる義務が拡大をされておりますが、そこでお伺いをいたしますが、本区として区民に対しこの法律制度の徹底のために、本日付の広報としまにも載せていただいておりましたけれども、具体的にどのようなPR活動をされているのかお聞かせください。
藤田障害者福祉課長
補助犬法の件ですけれども、今委員おっしゃった補助犬法の概略は委員おっしゃったとおりでございます。
それで、周知方法等でございますけれども、まず、この法律は去年、平成14年10月1日に施行されまして、公共機関あるいは公共の交通機関、この辺は補助犬を拒んではならないという法律ですけれども、この時点で一応私どもの障害者福祉課長名で役所の内部の各所管にはこういう法律ができましたのでというようなお知らせをしております。それから、今年の10月1日からは民間、不特定多数の方がご利用する民間の場所でも補助犬法がということになりましたけれども、それについては、今委員おっしゃっていただきました、まず一つは、今日、10月15日号の広報としまの方に周知の記事を出させていただきました。それから、もちろん国とか東京都を通してチラシとかポスターが来ております。この辺は各役所の窓口とか、そういうところに配らさせていただいております。それからもう一つは、補助犬法のPRのビデオ、これがある企業から寄付がありまして、東京都を通じて豊島区の方にも来ております。これを自由に貸し出しをさせていただきたいというふうに考えております。これが大体一般区民の方々への周知方法ということで考えております。それから、他に例えば民生委員さん、民生委員さんには、やはり先程申し上げましたPRのチラシ等を配布させていただいて周知にご協力をいただいていると。それから、先程申し上げましたPRのビデオなんですけれども、この辺を利用して民生委員さんの方にはビデオも見ていただきながら研修をしていただくということをとらさせていただいております。
それから、身体障害者、知的障害者の相談員という方々がいらっしゃいますけれども、この相談員の方々にもチラシ等をお配りさせていただいて、私どもの方で概略を説明させていただいてご理解をいただいているというところでございます。 それから、今度もう一つ、民間の事業者、いわゆる街のお店とかそういう部分ですけれども、これは生活産業課の方を通じまして商店街連合会の会長さんの方に、一応こういうようなことができたのでこういうチラシを各商店街の会長さんにお配りさせていただきたいということをお話ししましたら、快くぜひそれはやってくれというご承諾をいただいておりますので、それのチラシを印刷したりとか送る準備を今していただいております。ここ1週間か2週間ぐらいでそれはできると思いますけれども、その辺の配布等をさせていただいてご理解をいただけるようにということで考えております。 それから最後に、学校、教育委員会、学校関係なんですけれども、学校の方は先程いただいたビデオが、これは一つは教育委員会の方に渡して活用してもらうようにというふうに東京都の方からもお話をいただいておりますので、教育委員会の方にご活用くださいということでお渡ししております。 以上、大体そのような形で補助犬法のご理解をいただけるように周知をさせていただいている最中でございます。
高橋佳代子委員
今準備をされているということなので、商店街の方などの具体的な声がありましたらお聞かせいただきたかったんですけれども。教育委員会の方もビデオを1本いただいて、それほど大事なことではないというか、ちょっと意識がまだ余りなかったのか、そのビデオがどうも中央図書館の方にいってしまって、取り寄せて急いで勉強しますということでお答えをいただいているんですけれども、私が知っている限りでもこの池袋近辺に盲導犬をお持ちの方、また介助犬をお持ちの方が実際にいらっしゃいます。また、池袋という、こういう大きな駅を豊島区は抱えておりますので、補助犬を同伴された他区の方が多く本区にいらっしゃることが予想をされますので、先日、私も池内委員と一緒に盲導犬の第1号を育てた協会を訪ねてお話を伺ってまいりました。障害者の方が一番心配されておりますのは、せっかく法律ができましても徹底されなければ意味がないということの1点でございました。本当に街のバリアフリーということも非常に大事なんですけれども、やはり心のバリアフリーと申しますか、ノーマライゼーション思想の普及、これも非常に大事なことであると思いますので、本区としてこの意識啓発のためにこれからどのように具体的に取り組んでいかれるのか、そのご決意といいますか、そういうのをお聞かせいただければと思います。
藤田障害者福祉課長
今先生のご指摘ございましたとおり、この法律ができても、それがきちっと周知徹底されなければ障害者の方々の福祉の向上にはつながらないと思っております。私どもも今申し上げた周知徹底方法、それ以外にまた考えまして、いろいろございましたら積極的にその辺の周知徹底の方に努めてまいりたいと思います。それから、私ども障害者福祉課だけではなく、全庁的に協力していただけるような部分の場合が出ましたら、積極的にほかの所管の課の方にもお願いして周知徹底していきたいというふうに思っております。