学校嘱託医師の適正な運営と女医さんの配置提案2003年10月23日
高橋佳代子委員
おはようございます。学校嘱託員についてお伺いをいたします。
現在の小学校、中学校、特に内科医の男女比率をお伺いいたします。
馬場学務課長
小学校、中学校、また幼稚園におきましても内科医の学校医が非常勤でしてございます。全部で小中学校35校、幼稚園3園でございますけれども、うち女性の医師につきましては2名でございます。
高橋佳代子委員
特に中学に関しましての男女比率をお伺いしたいんですけれども。お願いします。
馬場学務課長
お二人の女性の内科医はいずれも小学校の内科医でございまして、中学校におきましてはすべて男性の内科医です。
高橋佳代子委員
今、お答えとして、特に中学校は男性の医師のみということでございました。特に女の子に関しましては小学校の高学年から中学にかけまして急速に体が変化し始めます。また、思春期とも重なりまして心も体も非常にデリケートな時期にあると考えております。実はこうした子どもたちから男性の医師に検診をされるのは非常に抵抗があると、このような声をたくさんこれまで聞いてまいりました。医者なんだから気にする必要はないと言われればそれまでなんですけれども、体も心も非常にデリケートな時期でもございますし、また体の成長に伴った女の子たちの悩みという部分もあるかと思います。こういった子どもたちが安心して検診が受けられるように、できれば男性の医師とともに女性の医師も配置されることを子どもたちの声として強く要望したいと思いますが、その点はいかがお考えでしょうか。
馬場学務課長
委員ご指摘のとおり思春期の初期ということで中学生におかれましては女性についてはそういった配慮は必要かなというふうに存じます。ただ、絶対数が少ないということがございまして、また決められた期間内に定期検診等を行わなければいけないという状況かございますので、検診方法等については医師会とも協議しながら適切な対応をとってまいりたいというふうに考えてございます。
高橋佳代子委員
私も新人で今回始めて決算特別委員会に同席させていただきまして非常に区の財政難の深刻さを身に沁みて感じている一人でございますが、そこで何とか歳出を増やさずに女性の医師も配置できないものかと学校医の報酬に関する資料、事前にいただきました。見てみますと、内科、眼科、耳鼻咽喉科、また学校歯科医、この報酬が一律月額4万2千200円となっておりますけれども、この学校医の勤務形態、また学校で行われる検診の回数についてお伺いをしたいんですけれども。
馬場学務課長
学校医につきましては基準としては定期検診、また就学時健康診断、様々な検診におきまして学校医としての勤務をしていただいております。勤務形態というのは月何日という明確なものはございませんが、おおよそ月1日程度ということと、それから様々な学校における事故、病気につきまして相談にのっていただくと、そういった意味で月8時間程度ということで、そういった基準の中からそういった報酬が算定されてございます。いずれにしましても決められた勤務日数というのはございませんが、そういったおおよその目安でほぼ23区とも同じような金額になってございます。
高橋佳代子委員
今のお話ですと、眼科医も耳鼻咽喉科の医師も歯科医も月8時間勤務をされているということですか、そういう実状はございますか。
馬場学務課長
実態の方は委員ご指摘のとおり内科医が一番多ございまして、おおむね月1日程度と。眼科医、耳鼻科医につきましては若干1日満たないという状況でございます。
高橋佳代子委員
学校保険法施行規則、これも実はいただきまして中を読ませていただきました。ほとんど内科医の先生に関する、内科医の先生が行われるようなことが非常に大きいかなと、また一番いろいろ職務的にも多いかなというふうに思いました。毎月学校で指導、助言をされるという、こういうことで、いわゆる顧問と言いますか、学校医として毎月こういう月額の規定が定められているということですけれども、ちょっと眼科医、また耳鼻咽喉科、歯科医に関しましては多少見直す必要があるのかなというふうに思われます。この点につきまして、実は何か以前にも報酬が高いのではないかというご指摘があったというふうに先輩の委員さんからも伺っております。そのときに今後検討いたしますというご答弁があったということなんですけれども、その後何か検討されたことがあるのでしょうか、お伺いをいたします。
馬場学務課長
勤務実態につきましては毎年調査してございまして、実際の学校に出向くという機会は確かに少のうございますけれども、歯科にしましても眼科にしましても学校病につきましては様々な形態がございまして、いずれもやはりそういった専門医のご相談を仰ぐ機会というのは非常に多ございます。電話等での相談についてはちょっと集計がございませんが、そういった意味では同じように眼科医につきましても歯科医につきましても必要性は高いものというふうに考えてございます。
高橋佳代子委員
よくわかりましたが、いずれにしても内科医の先生であればこの月額、わかる部分もあるんですけれども、非常にちょっと他の学校医さんに関しましては見直す必要があるのかなという部分も若干考えられます。
あと、やはり今検討していただけると、女医の先生の配置も非常に、医者なんだからと言われればそれまでの部分なんですが、今大人に関しましても女性専門外来等各地で開設をされておりますので、やはり子どもたちが安心してしっかり検診が受けられるよう、また体の相談事ですね、そういうことが心置きなく医師にできるような体制をしっかりと取っていただければと思いますので、そこら辺のことをご検討いただけるよう強くご要望いたしましますのでよろしくお願いいたします。
馬場学務課長
今、委員ご指摘の点につきましては医師会ともよく協議して、また実態については学校とよく把握してまいりたいというふうに考えてございます