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議会・総務費 パブリックコメント、区民意識の徴集と区民ひろばについて

平成16年 予算特別委員会、総務費

2004年2月27日

パブリックコメント、区民意識の徴集と区民ひろばについて

高橋佳代子委員

すみません、座ったままさせていただきます。平成16年度の予算編成に関しまして、今までのやりとりの中でも、かつてない大変なご苦労があったと、このようにご推察いたします。またここまでの間、苦渋に満ちた選択、これも本当に察することができます。私も議員になりまして、まだ1年未満でございますけれども、大変なときに議員にしていただいたなという思いで、本当に身の引き締まる思いをしております。
それでは質問に入らさせていただきます。まず政策経営過程、これについてお伺いをいたします。現在、豊島区でも公共施設の再構築とか、区有財産活用、非常に大きな施策といいますか、大きな転換期にきているなというふうに思っているんですけれども、またそれに対してのパブリックコメント、これも実施をされております。そこでお伺いしたいんですけれども、この様々な施策に対して、このパブリックコメント、この制度がどのように区民の間に浸透しているのか。その現状をどう今分析されているのか、ちょっとお伺いをしたいと思います。

岡本広報課長

パブリックコメント制度と申しますのは、区の重要な政策、方針等を決定する際にあらかじめ案の段階でそれを公表し、区民の皆さんからご意見をお受けするというものでございます。そして、そのご意見を十分に考慮した上で最終的な意思決定を行い、決定した内容とともに区民の皆さんから寄せられたご意見と、それに対する区の考え方を公表するというものでございます。これは行政の意思決定過程の透明性の向上、それから行政の説明責任の徹底を促進するという目的のもので、さらに区民の皆さんの区政への参画を促していくというものでございます。 これまで15年4月に要綱を制定いたしまして実施してまいりましたが、11件の条例、計画等についてご意見をいただいております。多いものでは新税の条例化に当たって行ったパブリックコメントでは400件を超える意見をいただいております。こういった形で、まだスタートしたばかりの制度でございますが、区民の間にも広報誌やホームページを通して、あらゆる機会をとらえてご案内し、意見を承っておりますので徐々に区民の間にも周知していくものと考えてございます。

高橋佳代子委員

今、状況をお伺いしたところでございますけれども、住みよい豊島区、よりよい豊島区というものをつくっていくためには、私は新しい施策というのはどんどんやっていくべきであろうと思っております。このパブリックコメント制度というのは、区民の声を聞く非常に有効な手段であると思うんですけれども、コメントを寄せられる区民、これはやはり全体の区民の中のごく限られた方々であるというふうに思います。やはりその制度を利用するまで高齢者の方々とか、なかなかそこまで声を届けることができないと、そういう方も中には数多くいらっしゃると思います。私もこういう議員という立場をいただきましたので、区民の皆さんの中に入りまして、どんどん区民の声を生の声というものを行政の方に伝えていくべき使命が私もあるとは思っておりますけれども、やはり区民の声なき声といいますか、本当に民意というものをどのように区の方が取り組んでいくのかというか、吸い上げていくのか、その努力をどのようにこれからされていくのかなというのをちょっとお伺いしたいんですけれども。

小野政策経営部長

パブリックコメントといいますのは、先ほど広報課長から申し上げたとおりでございますけれども、それは狭い意味でのパブリックコメントでございまして、これまでにもやってまいりました、ホットほっと区民集会ですとか、あるいは従来の区政モニターなども、その中で一定の懸案についてのご説明をし、ご意見をいただいたもの、それらについても区民の皆さんのお声として私どもは受けとめているところでございます。
委員おっしゃるとおり、それ以外の方々、そこにご参加いただいていない方々の声もたくさんあるということはそのとおりでございまして、そういうことはまさに議員の先生方からいろいろお声をお寄せいただき、ご意見をいただき、ご指導いただいているところでございますけれども、これからもさらに広い形でメールなどの活用も従前の区民の声として私ども受けとめておりますそういったものもさらにもっと身近な自治体として、区民の皆さんに近づいていく努力をしつつ、受けとめやすい、声を出しやすい自治体として、これからも取り組んでいきたいというふうに思いますし、また各議会からのご意見は当然のことですけれども尊重をさせていただいて、それら総合的に考えて、またご提案をし、ご意見をいただくという形をとってまいりたいと考えております。

高橋佳代子委員

午前中も自治基本条例というお話が出ましたけれども、区民と行政との関係、これ本当に役割と責務という部分では、これを明らかにする、これから自治基本条例に取り組んでいかれることで、これは私は本当にすばらしい取組みであるというふうに思っておりますけれども、いずれにしても常に本当の区民の声といいますか、その民意はどこにあるのかと。これに対して十分配慮していただきながら様々な施策をぜひ進めていただければというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。

小野政策経営部長

大変難しい課題でございます。どこに民意があるのかということにつきましては、先般は基本構想の策定の際にワークショップという形でいろいろな考え方をまとめていただいたということもございます。先ほどお話申し上げました自治基本条例につきましても、ワークショップ形式をとって区民の皆さんとのパートナーシップを構築をしていきたいというふうに考えておりまして、今後そういう形も増えていくだろうというふうに思います。
一つには民意がどこにあるのかというふうに考えたときに、全体の民意というものと区政に対して大変意識の高い方々を先頭にリーダーとしてひっぱっていただく、そういうような役割も一方でしていただきつつ、全体の区政への関心を高め参画の機会を増やさせていただきたいと、そんなことから全体の豊島区の自治というものが進んでいけばというふうに考えております。今後とも、どうぞご指導いただきたいと存じます。

地域区民ひろばについて

高橋佳代子委員

これから一番大きな課題となってくるであろう地域区民ひろば、これに関してちょっとご質問をさせていただければというふうに思っております。地元の方でも今様々な方にこの区民ひろばって何ですかと聞かれる機会が非常に多くなってまいりました。そこでちょっと私の地域に関しましてご質問をさせていただければというふうに思っておりますが、高田、雑司が谷、目白、南池袋、東池袋、そこら辺の地域のことですけれども、この周辺、どのような構想を描いていらっしゃるのか、何度かご説明をいただいたのですが、改めて確認をさせていただければと思いますが。

郡司企画課長

先般も南池袋、雑司が谷、高田含めてお話が出ましたが、一つはこの地域については小学校の3校統合がありまして、また新中学校の建設等、非常に大きな変化が生じております。雑司が谷小学校の跡については、先ほども申し上げましたけれども工事やってございますけれども福祉施設、住宅等が保育園の一体を含めまして今取り組んでございます。
それから南池袋小学校、この春に校舎が新築されますが、それに伴いまして放課後対策の事業を南池袋小学校前の旧の中学校のテニスコートの跡でございますけれども、現在プレハブの施設をつくりまして新たに改修をいたします。そういうことの中で一方で雑司が谷保育園の建替えの問題、耐震上の建替えの問題も発生しまして、児童館の廃止、雑司が谷保育園の移転、改築、また旧高田小学校の今後暫定的な使い方の問題を含めて、この地域の全体トータルに今施設の整備、あるいは再配置について具体化を図って進めているところでございます。

高橋佳代子委員

今おっしゃった言葉の中にもありましたけれども、南池袋小学校区域というのは私も地図で実はこうやってどうなるのかなと思いまして、いろいろ色分けしてみますと、非常に大きい地域が幾つか豊島区の中にもございます。特に南池袋小学校に関しましては3校が合併したということで非常に広い地域になっております。そういう地域に関しましても他の地域と同じように公共施設の数とか、そういうものは同じような割り当てということになるのでしょうか。

郡司企画課長

以前、地域区民ひろばの考えを最初にお示ししたときに各小学校区ごとの人口等、施設の配置について表にしたものをお示ししましたが、この地域は今ご指摘ありましたように人口でいきますと大体1万8千人規模ですね。全体では、今平均では1万人ぐらいが大体小学校区の規模なんですが、ここは倍近い状況でございます。そういう点で明確な例えば人口一人当たり施設の面積は何平米で、その基準に合わせて施設を整備すると、そういうことを具体的に決めているわけではございませんが、従来から存続している施設の継続、あるいは再配置をしていく段階で、やはりこの地域の広さ、人口の多さ、そういうものをやはり配慮して区民の方が使いやすい、あるいは利用しやすい、そうしたものをなるべく確保しながら再配置をしていきたいと思っておりますので、小さな区域と大きな区域では、その点では十分その違いを考慮して具体化を図っていきたいと思っています。

高橋佳代子委員

少し安心しましたけれども、実はこの区民ひろば構想につきまして各施設の機能というのですか、これが本当に利用される立場の方々にとって、やはり最も望まれる形態、これになっていくのが望まれるのではないかなというふうに思いますけれども、そのためには大いにやはり議論の場、先ほども言いましたけれども区民の皆さんに周知していく場、このような場をぜひ設けていただきたいと、このように思っておりますが、今後のスケジュール、これはどのようになっているのかお伺いをいたします。

郡司企画課長

今ご指摘ありましたように、各小学校区単位で地域ごとの説明、いろいろご意見を聞く場、これは早急に設けたいと思っております。できれば3月中にと思っているんですが、まず最初に各小学校区ごとの町会長さんに、やはり町会の協力が一番前提になりますので、町会長さんにお集まりをいただいて、各小学校区別の町会長会議というか、これをちょっと3月中に開催をさせていただきたいと思っていまして、3月期の区政連絡会で一応お願いをすることにしております。
それで各小学校区ごとの町会長さんの会議を通じて、具体的に地域説明会を学区ごとの説明会を恐らく4月に入ってからになるのかなと思っております。本当はもっと早くやりたいのですが、いろいろ体制の問題もございますので、ご相談をした上で4月中には全部の地域で、23学区で開けるようにしたいと思っております。
そうした中で町会長さんだけではなくて、やはり育成委員会の方、いろいろ地域で活動されている方がいらっしゃいますので、そうした方々にさらにお集まりをいただく場をつくりまして、地域運営協議会というのを今各学区ごとにつくることを検討しておりますが、そうしたものの準備会的なものを立ち上げていきたいと。当然そうした過程では団体の代表だけではなくて、やはり区民の方がある意味では直接参加できるような仕組みも考えていかなければいけないと思っておりますので、そうしたものを各学区ごとにどういうふうにつくっていくかというのをご相談をしていきたいと。そういうものは準備をして7月ごろには、そうした準備会的な活動が軌道に乗るようにしていきたいなと。その中で当然施設の配置等も内部的には、私ども整理をしながら今検討していますが、事業のやり方、施設の配置の仕方、それから運営協議会の役割等々、課題を整理いたしまして来年の4月に向けた計画づくりをこの秋には詰めてできるようにしたいなと。区側の方も10月ごろには各学区の担当の職員をできれば兼務発令をして決めて、あるいは職員の配置等もある程度出しまして、実際に運営をしていく体制をつくっていきたいと思っております。

高橋佳代子委員

この構想自体が非常に大きな構想でございますので、様々な範囲に大きな影響が及んでくるかと思いますけれども、くれぐれも慎重にして皆さんにご説明になるときは、本当に懇切丁寧にこれを取り扱っていただきたいなというふうにお願いをしておきます。

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