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文化芸術施策と若者のバンド活動など支援【総務費】

平成15年 決算特別委員会

2003年10月14日

文化芸術施策と若者のバンド活動など支援

高橋佳代子委員
 文化活動振興助成経費についてお伺いをいたします。成果報告として5件、147万円ということで掲示されておりますけれども、この助成交付した5件の具体的内容をお伺いしたいんですけれども。

東澤文化デザイン課長
内容は5件でございます。一つ一つ申し上げますと、まず一つがアジアの平和と日韓障害者文化交流のための愛の音楽会ということでございまして、内容としましては、21世紀の平和、アジアの平和を祈り、併せて日韓の国民、障害者の交流を促進する等の文化交流を通じての国際貢献を目指して、重度の障害者の方を核といたしました日韓合同の参加者によるコンサートを開催するというもの、それが一つでございます。
次は、埼玉県江南町との交流会でございまして、都会に住む子供たちに自然に親しんでもらうために埼玉県江南町を訪れまして、江南北小学校と池袋第二、文成小学校との交流を図るということで実施したものでございます。 次が、三点目が、国際交流のおみこしをかつごうという会のものでございまして、外国人も日本人も同じ地域に住む仲間としてよい関係を育むことを目的といたしまして、ふくろ祭りの中で国際交流みこしをかついだ後、参加者交流会を行うという催しでございます。 4つ目が、巣鴨中山道菊祭りでございまして、地域の振興と歴史的文化事業として実施してきました巣鴨菊祭りを、昨年度は第10回記念事業として開催したものでございます。 次が日韓親善交流事業でございまして、韓国ソウル特別区、東大門区の小学校野球チームの駒込小学校の開校記念式典への参加、それから豊島区少年野球チームの家庭にホームステイするといった交流を図ったものでございまして、以上5点でございます。

高橋佳代子委員
ありがとうございます。それで、気になるのが、執行率21.6%とありますけれども、この助成金を受けるための規定が非常に厳しいのかなという思いがあるんですが、そこら辺をお伺いします。

東澤文化デザイン課長
この文化活動振興助成金につきましては、基本的にはきっかけづくり、文化振興のきっかけづくりを図るということでございますんで、基本的には新規の立上げでありますとか、区政の進展に成果が期待できるものであること、それから、何周年記念事業というように、例年実施している事業よりも規模が大きくなる場合で、主催者の経済的負担が大きくなること、そういったようなものに対して補助をしているものでございます。
執行率の低下につきましては、昨年たまたま70周年記念事業との見合いもございまして、そちらの方に流れた可能性もあろうかなというふうに考えております。

高橋佳代子委員
この文化芸術に関してましては区長も非常に力を入れておられまして、私も芸術を愛する者として、もう本当に心から賛同するものでございますが、豊島区の基本計画の中に「芸術文化活動の場の充実」というのが掲げられておりまして、「創作活動や練習など、地域での活動に適した施設機能の整備に努める」とあります。そこで、具体的文化活動支援策についてお伺いをしたいと思いますが、例えば、演劇などに対しては区としても池袋演劇祭に助成を行ったり支援をしておりますけれども、実際に演劇に携わっておられる方にお伺いしますと、今必要なのは稽古場や大道具などの倉庫であるという声をお聞きします。特に倉庫などは都内では非常に家賃が高くて借りられずに、都外にあるというのが現状だそうであります。そこで、例えば、学校の跡地をそういった芸術をしている人たちに活動支援のために低料金で貸し出すということを区としてお考えがあるか、お伺いをいたします。

東澤文化デザイン課長
演劇の場合、倉庫につきましては、実際、区が倉庫を用意できるかどうかは別といたしまして、実際の練習場所、それについては要望は確かに深いものがあるだろうというふうに思っております。全体として、区の中では公共施設の再構築全体の中で考えていかなければならないというふうに思いますが、現状、区民集会室等を稽古場で利用している場合もありますが、それ以外にも、私どもの所管といたしましては、学校跡施設の活用等も含めて、充実を図っていくべきだというふうに考えております。

高橋佳代子委員
ありがとうございます。
また、もう一方で、この演劇人口を上回るのが音楽人口であるかなというふうに思います。特に若者で、バンドを組んで活動をしている、音楽を愛してやまない青少年たちの悩みとして私の耳によく届いてきますのは、練習する場所がないと。スタジオを借りるにはスタジオ代が二、三時間で約1万円ぐらいかかるそうであります。また、池袋のスタジオの大多数が治安の悪い繁華街に位置しているというのが現状です。さらに、ライブを開催するにしても、一回の場所代が約20万円かかると、やりたくてもやれないのが現状であるという声が届いております。また、公共施設の中に、防音の行き届いたしっかりした演奏施設が欲しいというご意見があるんですけれども、区としてはどのようにお考えか、お聞かせください。

東澤文化デザイン課長
確かに音楽練習場所で、特にロックバンドの練習場所というのは大変要望もあるというとこで、区の中では現在、児童館に2カ所設置がございますが、なかなか防音装置の工事、改修とか、多額の経費を要しますので、なかなか難しいという現状かなというふうに考えております。

高橋佳代子委員
やはり、今、こういう青少年犯罪が多発している中にありまして、やはりこういう文化といいますか芸術に打ち込んでいこうという青少年の心というのは非常に大事にしなければいけないかなと、育てていかなければいけないという思いが、強く思いますので、ぜひとも、その点、しっかりと区として何らかの形で取組みをお願いできればというふうに思います。ありがとうございます。

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