【豊中市CSWと重層的支援体制整備・生活支援体制整備について視察】
本日は約17年ぶり?に豊中市社会福祉協議会に伺いました。事務局長の勝部麗子さんは、CSWが支える住民主体の地域活動やライフセーフティネットの体制をつくられ、豊中市の取り組みはあらゆるメディアに取り上げられています。
7年ひきこもりの方が、趣味のメダカを販売する事で人とふれあったり、不登校の子が高齢者のために得意なケーキを作って喜んで貰える事で少しずつ前に進めたり。支援される側も、得意な事などを活かして、いつでも支援する側になれる事を勝部さんが熱く語っていらっしゃいました。
特に最近は不登校の子どもたちも増え、子どもや保護者が心を開いて話す人がいないと。8050問題を考えると、子どもの伴走支援が必要であり、豊中市の不登校900人のうち半数は訪問などを通して掌握されているとの事でした。
また、定年後の男性が地域活動に参加する事に戸惑っている状況をどうにかしたいとの思いで、「食」を通じたまちづくりを考えられ、「豊中あぐり」が誕生。男性の会員制の都市型農園で、現在は7箇所の農園を拠点に人と人とのつながり、支え合いが生まれています。農園で作られた野菜は、地産地消イベントで販売されたり、買い物不便地域で移動販売をしたり、子ども食堂で活用されたり。収穫も子どもたちと行うなど、皆さんの生きがいになっているとの事でした。壁の絵は、ひきこもりで絵の得意な方などが描かれたとの事で、豊中あぐりにも案内して頂き、活動されている方から直接お話を伺う事ができました。
その後、地域の高齢者がたくさん集う「地域共生ホーム和居輪居」にもご案内頂き、地域の方々と一緒に「豊中あぐり」で育った甘いスイカをご馳走になりました。歓迎して下さった地域の皆様、大変にありがとうございました。
勝部さんが、「制度の縦割りではなく、人に光をあてて」と仰っていた事がとても心に残りました。豊中市の取り組みに何度も鳥肌が立ち、本当に感動しました。次回の質問に活かして参ります。
勝部事務局長をはじめ、お世話になりました豊中市社会福祉協議会の皆様、大変にありがとうございました。